8月6日から全国高校野球選手権大会が開幕しました!
熱い戦いを全力で応援したい、でも猛暑の中での試合に選手たちの体調も心配ですよね。
年々厳しくなる暑さ対策として、今年からクーリングタイムが導入されました!
ところが、休息のためのクーリングタイム直後に足をつる選手が続出。
そもそもクーリングタイムとは?意味はあるの?
今回はそんな疑問について徹底調査しました!
甲子園で初めてクーリングタイムを導入!
今年も開幕された夏の甲子園、毎年厳しい暑さの中で選手たちは戦っています。
そして今大会から熱中症対策として「クーリングタイム」が導入されました!
各試合5回終了後に10分間休息をとることができます。
一塁・三塁側のベンチ裏に送風機やサーモグラフィーが完備、アイスベストやネッククーラーで体を冷やすなど、すでに行われた試合で実施されました。
8月6日の第1試合で勝利した土浦日大高校(茨城)小菅監督は、
心身ともにありがたい。
とコメントしていました。
なんと、サーモグラフィーでは選手の体の表面温度は45度だったそうです!
そこからクーリングタイムで5度は下げることができたそうで、選手たちの体の負担が減らせるなら嬉しい導入ですよね。
ただ、アクシデントが起きたようです。
クーリングタイムの直後、体調に問題が起きた選手が続出しました。
引き続き詳しくお伝えしますね。
今年の暑さは異常!?初日から熱中症が続出
夏の風物詩である甲子園、今年も大きな盛り上がりを見せていますね!
ところが、開幕から2試合連続で体調を崩した選手が何人も出てしまったようです。
第1試合では、上田西高校(長野)3年黒岩大都選手が膝を抱えて歩けなくなり、メンバーに支えられながらベンチに戻りました。
また同じ回に、対する土浦日大高校(茨城)3年香取蒼太選手も、倒れこんで担架で運ばれたようです。
そして第2試合では、聖光学院(福島)3年小室朱生選手が、足がつってしまい交代を余儀なくされました。
3人とも病院への搬送が必要なほど重い症状ではなかったようで、その点はひと安心ですね!
大会期間中は毎日、選手のケアにあたる理学療法士が10~15人控えています。
開幕初日の第1試合、第2試合合わせて計6人を熱中症疑いとして処置したと発表がありました。
ただ気になるのは、6人全員体調不良を起こしたタイミングが、クーリングタイム直後だったそうです。
これは何かクーリングタイムと関連があるのでしょうか。
次の項目でその辺りを深堀していきますね。
クーリングタイム導入も選手にケガが続出!効果的な過ごし方は?
今年からクーリングタイムが導入された夏の甲子園。
初日から何人もの選手が体調不良を起こしています。
選手のケアにあたる理学療法士からは熱中症疑いと発表されましたが、今年から導入されたクーリングタイムと何か関連があるのでしょうか。
西武ライオンズ、レッドソックスなどで活躍し、現在スポニチ評論家の松坂大輔さんはこうコメントしています。
暑さ対策の一つとして今年から導入された10分間のクーリングタイム。
選手や審判の方たちにはありがたいし、必要なことだと思いますが、難しさもあります。
(中略)暑いグラウンドから涼しい部屋に入って水分補給。
体温を下げるのは必要ですが、同時に筋肉がこわばってしまう。
時間いっぱい使って、急にグラウンドに戻るのはやめた方がいいです。
早めに部屋から出て、体を慣らす必要があります。
この10分間を、どう過ごすかが大切です。
【引用元】Sponichi Annex
開幕初日の第2試合で勝利した聖光学院の斎藤監督は、厳しい指摘をしています。
熱中症対策の時間で、少し休憩時間を長くするような捉え方でいいと思う。
クーリングという言葉にだまされちゃダメ。やっぱり一気に涼んじゃうので。
暑さに対する選手らの抵抗感が変に助長されるのが怖かった。
ウチの選手は(暑さ対策が)結構うまいと思っていたが、小室、松尾、西本、三好と4人も足をつった。
ちょっとこれだけつるのはショックです。(スポーツドリンクの)ポカリスエットから入って(経口補水液の)OSー1を飲んで、それでほとんどつったことがない。
それでもつったのは衝撃的だった。防ぎようがないですね。
【引用元】東スポweb
ヤクルトスワローズで活躍し現在は野球解説者として活動されている宮本慎也さんは、出演するYouTube動画でこう提案しています。
(クーリングタイムの)直後が多いんだって、足つるの。ホッとしちゃうんだよね。
10分って結構長い。そこからもう1回気持ちを作るっていうのがあるのかもしれない。
5分ぐらいが丁度良いのかもしれない。どの時間が良いのかやってみたら良いよね。
次の大会では7分でやってみましょうとか。
(中略)暑さは全然昔と違うから、気合と根性でっていう時代じゃない。
【引用元】野球いっかん!
導入されたばかりのクーリングタイムですが、初めからすんなりとはいかないようです。
選手たちのためにも、試行錯誤しながらうまく活用してもらいたいですね。
初導入のクーリングタイムにネット上でも指摘の声
関係者からさまざまなコメントが出ているクーリングタイムですが、ネット上でも多くの指摘の声が集まっています。
確かに冷やし過ぎや短時間での急激なクーリングは逆効果になってしまう場合もある。
本来ならゆっくり冷やして、ゆっくり暑さに慣れさせる方が良いと医療従事者が言ってた。
水分を多く含んだ体でいきなり暑い所へ出て行くと、一気に水分が蒸発して熱に変わり熱中症と同じような症状になるとか。
【引用元】https://news.yahoo.co.jp/articles/df42b2f4de596453ed1bdd938f9f8c7bd23040b7/comments?page=2
急激な体温の変化は、かなり体に負担がかかってしまうようです。
一気に体を冷やしすぎないよう休息しながらも調整が必要ということですね。
今、上原浩治さんの記事を読んだところでした。 酷暑での甲子園開催に疑問を呈する記事です。
”個人的な経験でいえば、「休憩時間」にも注意していた。
練習の合間の休憩が長くなると、体がいったん緩んでしまう。
十分に休んだからと、すぐに強度の高い練習を再開すると、足をつったり、体が不調になる。
休憩はもちろん大事だが、長く休憩するならウオーミングアップから再開したほうがいいと思う。”
↓
と書かれていました。 本当に、クーリングタイムのせいなのかもしれません。
そうすると、熱中症対策に体を冷やすことが、かえって選手の体調を悪化させるという、本末転倒な結果になっているんでしょうか。 専門家の検証が必要です。
【引用元】https://news.yahoo.co.jp/articles/df42b2f4de596453ed1bdd938f9f8c7bd23040b7/comments?page=2
熱中症対策としてはクーリングや適度な休息は必要ですが、気持ちも体も緩めすぎないよう注意が必要ですね。
やはり、クーリングタイムをどう使うかが重要になってきますね。
『夏の甲子園』🟰暑い、熱い、真っ黒に日に焼けた球児というイメージだけど時代は変わり気候も人間が自分の身体を健康に保つには厳しい極端な事象が増えてきた。
各地の気象台が発表する最高気温などは所詮日陰芝生の箱の中の話であり市街地や直射を受け続けるグラウンドでは更に温度は上がり体感は途轍もなく暑いと思う。
甲子園の持つイメージは夏の風物詩的なものだけど地域差、球児の身体を考え相手チームより激烈な気象が敵とならない様に大会側はクーリングなどではなく運営自体を真剣に考えるべきではないか。
【引用元】https://news.yahoo.co.jp/articles/df42b2f4de596453ed1bdd938f9f8c7bd23040b7/comments?page=2
さまざまな意見がありましたが、クーリングタイムだけに収まらず炎天下での運動全般に対する意見がとても目立ちました。
選手はもちろん、関係者や観客のみなさんにも関わることなので、やはりより広い視野で考えていかなければなりませんね。
クーリングタイムとは?甲子園で初導入も選手にケガが続出のワケは? まとめ
夏の甲子園2023、今年から導入されたクーリングタイム直後に体調不良の選手が続出しました。
関係者からは心身ともに休息がとれることに賛成の意見や、クーリングタイムのあり方について厳しい意見など、さまざまなコメントが寄せられています。
夏の甲子園は高校球児たちにとって、まさに夢や憧れです。
しかし、昔と今とでは気候が大きく変わり、選手たちの健康を最優先に考えていかなければなりません。
クーリングタイムをどう使うかはもちろんですが、安心して試合に臨める環境を整えてくれることを願います。
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